秋芳洞は、山口県美祢市にある、まるで洞窟型ダンジョンを彷彿させる鍾乳洞です。
有名な観光スポットにもなっていますが、非日常的な広大な空間は異世界を感じずにはいられないスポットです。
山口県に訪れることがあれば是非とも立ち寄って欲しい場所です。
・洞窟のような場所が好きな人
・山口県へ初めて旅行に行く人
・非日常的かつ神秘的な場所へ行きたい人
秋芳洞の様子と見どころ・レビュー
駐車場からお土産屋さんが並ぶ通りを進んでいくと秋芳洞のチケット売場があります。
そこでチケットを購入して先に進むと大きな岩の切れ目のようになった入口が見えてきます。
秋芳洞へのアプローチ
受付から先へ進むと秋芳洞と天然記念物であることの石塔などがあります。
秋芳洞へ通じる道の横には小さな川が流れています。
この川の水が少し白っぽいことがあるのですが、理由はこの水が秋芳洞から流れ込んでいるから。
秋芳洞の石灰質が水に溶けて、その水が流れてきているからです。
のんびりとした木々と川のせせらぎが心地よい道を歩いていきます。
岩の切れ目からは白く濁った水が流れでているのがわかる通りです。
この岩の切れ目の中が秋芳洞です。
岩の切れ目から中へと進んでいくと…
秋芳洞の長淵
巨大な洞窟が広がり、圧倒されます!
舗装された道の横にそって洞窟の中を川が流れていますが、この川から何かが出てきそうな雰囲気が漂います。
この川は長淵と名付けられた地下川です。
振り返るとよりこの洞窟(鍾乳洞)の大きさがわかります。
通路は人がすれ違えるくらいの幅はあるので、そこから考えてもらえれば高いところでは10メートル以上あることが伺えます。
写真だと明るく見えますが、まだ目が暗さに慣れていない状態だと川の深さがわからないので、とても深く感じました。
ここから水棲生物が出てきそうな雰囲気、もしくはドラゴンが出てきてもおかしくなさそうに感じるほど非日常的な、まるで異世界のような不思議な感じがします。
秋芳洞の百枚皿
川が小さくなってきた頃に現れるのが百枚皿と呼ばれる石灰華段です。
この辺りも非日常的な雰囲気で、精霊が飛んでいそうな雰囲気が味わえます。
トルコのパムッカレのような雰囲気です(行ったことないけど)。
ここは秋芳洞の中でも人気のスポットで、立ち止まって眺めている人が多く、非常に絵になる場所です。
その後、とても広い空間に出ます。
地底湖というのは小さいので地底池と言った方が良いかもしれませんが、底が全く見えない池のようなところもあります。
黄金柱・巌窟王・傘つくし・大黒柱
秋芳洞で他にも見逃せないのが、黄金柱・巌窟王・傘つくしです。
傘づくしは天井から数多くの鍾乳石が傘のようにぶら下がっていることから名付けられた場所です。
上から突然落ちてきて、ダンジョンのトラップのようになるんじゃないかと思うかもしれませんが、安全確認は定期的に行っているとのことです。
大黒柱は、下から伸びる石筍と上から伸びる鍾乳石がつながって、まるで天井を支えているかのように見える石柱のことです。
黄金柱は秋芳洞のシンボルとも言える高さ約15mの巨大な石柱上フローストーンです。
黄金柱の読み方は「こがねばしら」です。コトバンクでは「おうごんちゅう」としていますが、実際に黄金柱の説明板には「こがねばしら」と平仮名で書かれています。
良い写真が無かったので見えづらいですが「こがねばしら」と書かれていることが確認出来ますよね。
フローストーンは鍾乳洞の壁や床面を覆うこともあるシート状で流れるような模様がある石のことです。
岩窟王はいくつもの石筍が組み合わさって形成された複合石筍です。
見方によってゴジラや甲冑姿の武士に見えるとか。
秋芳洞の注意点と知っておいて欲しいこと
実際に秋芳洞を訪れてわかった注意点があります。
服装は臨機応変に
秋芳洞の洞奥の平均気温は16度なので、薄着だと寒さを感じます。また湿度が95%ほどあるので、湿気を吸いやすい衣服だと向いていません。
そのため撥水加工をされたウィンドブレーカー的な上着を着るのがおすすめです。鍾乳洞なので、天井から水滴が落ちてくることもあります。
ただし夏場は寒く感じるものの、冬だと逆に16度で厚着だと暑く感じます。
その季節に合わせて臨機応変な服装で訪れることをおすすめします。
靴は滑りにくいものを
秋芳洞の地面は基本的に濡れています。
湿度が高いので結露した水滴が落ちて濡れるのですが、その分滑りやすいところが何箇所かあります。
靴は滑りにくいものを履いていかれることをおすすめします。
秋芳洞内の写真撮影は禁止されていない
秋芳洞内での個人で楽しむ分の写真撮影は禁止されていません。
SNSやブログに書くことくらいまでという意味です。
ただし商業撮影やイベント撮影会(大人数でのコスプレ撮影会等)、映像撮影(ドローン撮影や大きな機材が必要な撮影等)、テレビや雑誌・新聞のための撮影は禁止されています。
三脚やフラッシュの利用は周りを考えて
三脚やフラッシュの利用は禁止こそされていませんが、三脚の長時間の使用・フラッシュの多用は他の人の迷惑になるので、場合によっては係員から注意を受けることもあります。
今のデジカメやスマホは暗いところでも割と綺麗に撮影出来るので無理に三脚を使ったりフラッシュを使わないようにしましょう。
また大型の撮影機材を持ち込むと先に紹介している「映像撮影」となり禁止事項に当たる場合もあります。
実は貸切りに出来る
秋芳洞は実は貸切りに出来ます。
- 18:30~20:00 ※3月~11月 通常期
- 17:30~19:00 ※12月~2月 閑散期
上記の時間のみで、金額は税別で5,0000円からとなっているので安くはないのですが、何人かでお金を出し合ってコスプレ撮影会をするのなら、それほど高い訳ではなさそうです。
詳しくは公式サイトで確認してください。
参考:秋芳洞貸切プラン(公式)
秋芳洞の読み方
秋芳洞の読み方は「あきよしどう」です。
秋芳洞の住所が「美祢市-秋芳町-秋吉(みねし-しゅうほうちょう-あきよし)」のため勘違いして「しゅうほうどう」ではないか?と思う方もいますが「あきよしどう」が正解です。
秋芳洞の所要時間
秋芳洞の所要時間は公式サイトでは観光所要時間として約60分(往復約90分)としています。確かにこの通りなのですが、写真を撮ったり疲れて休んだりすると往復で2時間は超えることも普通にあります。
参考までに管理人は約4時間かけています(笑)
人が少なくなって三脚が迷惑にならない時を待っていたらそれだけかかりました。
また高齢者が一緒だったり赤ん坊を抱いていたり背負っていたりすれば、往復で最低でも2時間は見ておきましょう。転ぶと危ないと思ってどうしてもゆっくり歩くことになりますから。
秋芳洞に実際に訪れた感想
日本各地に鍾乳洞・洞窟はあり秋芳洞の総延長は日本で4位ですが、いつでも入れる状態で一般公開されている長さで言えば日本で最大規模です。
訪れてみるとここまで広大な洞窟があるんだ…と驚くこと間違いありません。
洞窟に入ってすぐは目が慣れていないので非常に暗く感じますが、徐々に目が慣れてくるともう1度入口に戻って、もう1度見たい!と思うくらいにドキドキワクワクする空間でした。
またここまで大きな鍾乳洞が形成されるのにどれだけの時間がかかったんだろう…と思えば太古の浪漫も感じられます。
関東以東の方だとちょっと遠い場所ですが1度は訪れて欲しい異世界スポットです。
近くにある秋吉台も不思議な雰囲気が漂う草原(カルスト台地)で、合わせて訪れることをおすすめします。
秋芳洞の詳細とアクセス方法
- 住所:〒754-0511 山口県美祢市秋芳町秋吉3506-2
- 電話番号:0837-62-0305
- 夏季開館時間(3~11月):8:30~18:30(最終入場17:30)
- 冬季開館時間(12~3月):9:30~17:30(最終入場16:30)
- 料金:大人1300円・中学生1050円・小学生700円
- 休館日:年中無休
- 参考サイト:美祢市観光協会 秋芳洞
- Wikipedia
アクセス方法・行き方
- JR新山口駅からバスで約40分「秋芳洞」下車・そこから徒歩6~8分
- 駐車場:中国自動車道「美祢東JCT」経由小郡萩道路「秋吉台IC」から車で5分・そこから徒歩6~8分
バスよりも車(レンタカー含む)で向かうことをおすすめします。車なら秋芳洞に訪れた後に秋吉台に行くのも簡単です。
レンタカーは新山口駅や山口宇部空港で借りると便利です。
関東で洞窟に行きたいな…という方へ神奈川県の江ノ島にあります。
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