魔法・魔術とは一般的には空想上・仮定上の神秘的な作用を介して現実ではありえない事象・作用を概括する言葉・用語です。
魔法使い・魔術師はともに魔法・魔術を使う人という意味で使われます。
異世界漫画・小説における魔法・魔術
異世界漫画・小説における魔法・魔術は、作品によって意味が異なることが多く、作品によって定義が曖昧であったり明確に分けられていたりします。
- 魔法・魔術という言葉が混在し定義も曖昧
- 魔法と魔術、両方が使われているがそれぞれ定義されている
- 魔法しか出てこない
- 魔術しか出てこない
また魔法・魔術を使う人においても魔法使い・魔法師・魔法士・魔術師・魔術士 等作品によって使われる言葉や定義が異なります。
そのため作品内にのみ依存し、共通の認識としての魔法・魔術・魔法使い・魔術師というものは存在していません。
また異世界漫画・小説によっては、更に「スキル」「アーツ」「ギフト(恩恵)」「祝福」「呪術」等、魔法・魔術以外の言葉を使って、魔法・魔術と同様の効果を発揮させることもあります。
海外における魔法・魔術
魔法も魔術も英語にすれば「magic」ですが海外作品でも「magic=魔法というニュアンス」「spell=魔術というニュアンス」「sorcery=魔術というニュアンス」で描かれている作品があるそうです。
また魔法使い・魔術師のように「マジシャン」「ウィッチ(女性)」「ウィザード(男性)」「シャーマン」等で使い分けていることもあるそうです。
魔法の定義が成されている異世界漫画
「魔法」という言葉がメインで、魔法の定義がされている作品があります。
ドローイング 最強漫画家はお絵描きスキルで異世界無双する!
「ドローイング 最強漫画家はお絵描きスキルで異世界無双する!」では魔法を下記のように定義しています。
魔法は世界を構成している元素を動かせる能力「魔力」を持つ者が使用できる神秘の力。代表的なものだと、地、水、火、風の四大元素を人間が扱えるようになる術がある。
魔法は基本的に、能力や威力によって3段階に分けられていて、中級魔法はイクシード級、上級魔法はアルティメート級と名付けられている、
また上級魔法を超える極大魔法も存在している。
ナイツ&マジック
「ナイツ&マジックでは魔法を下記のように定義しています。
触媒を介して、エーテルをマナ(魔力)へと変換し世界に現象として発現させる、それが魔法。体内に触媒を持つ怖いドラゴン(竜種)が吐く炎は「純粋な魔法」
人間は生身では魔法が使えない種族、それはマナ(魔力)の触媒である結晶体を体内に持ってないから。
体内に持っていない触媒結晶を杖等を使い外部に用意する魔法の仕組みを解き明かし確立したのがスクリプト(魔法術式)。脳内にある「マギウス・サーキット(魔術演算領域)で用いる。
人間を含めた意思を持つ生物に必ず備わっている仮想器官「マギウス・サーキット(魔術演算領域)」、コレがあるおかげでスクリプト(魔法術式)を処理し魔法を行使することが出来る。
術式自体は図形や式の組み合わせ。高度で大規模な魔法ほど複雑な術式や大量のマナ(魔力)が必要
マナと魔力を別に設定している異世界漫画が多い中、マナ=魔力としています。
また竜種のブレスの仕組みも魔法であることを説明している作品は少ないので、面白い設定であると言えます。
魔法と魔術の両方が定義されている異世界漫画
魔法と魔術、両方が作品内で使われているけど、それぞれ定義されている作品があります。
隻眼・隻腕・隻脚の魔術師@COMIC
「隻眼・隻腕・隻脚の魔術師@COMIC 〜森の小屋に籠っていたら早2000年。気づけば魔神と呼ばれていた。僕はただ魔術の探求をしたいだけなのに〜」における魔法と魔術の違いは下記のように説明されています。
- 魔法:自然界の現象を魔力によって発言させるもの
- 魔術:自然の摂理から外れた術で世界に干渉するもの
乙女ゲームのヒロインで最強サバイバル@COMIC
「乙女ゲームのヒロインで最強サバイバル@COMIC」における魔法と魔術の違いは下記のように説明されています。
- 魔法:この世界に原初から存在するもの
- 魔術:学術的に解析されたもの
片田舎のおっさん、剣聖になる
「片田舎のおっさん、剣聖になる 」における魔法と魔術の違いは下記のように説明されています。
- 魔法=魔力が引き起こす現象の総称
- 魔術=魔法のうち人の手で再現できたもの
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで
明確に説明されている訳ではありませんが「ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで」において、スキルは魔術の一種で、魔法は精霊の力を借りて使うもののように解釈出来ます。
- 魔術=スキルとして使う
- 魔法=精霊の力を借りる
ロクでなし魔術講師と禁忌教典
「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」では魔法と魔術は下記のように説明されています。
- 魔術:理論的に説明のつくのが魔術
- 魔法:魔術と違い理解できない不思議な力
たとえとして「用意した素材を元素配列変換しビスケットを錬成するのが魔術なら、空っぽのポケットを叩いてビスケットを取り出すのが魔法」としています。
魔法と別のものが設定されている異世界漫画
魔法という言葉を選んで使っている異世界漫画の中でも「魔法」以外に魔法と同様なものが描かれている異世界漫画を紹介します。
追放された俺が外れギフト『翻訳』で最強パーティー無双!
基本的に「魔法」で統一されていますが、「法術」という言葉があり魔法と法術の違いが現状描かれていません。
そのうち説明があると思いますが、どのような設定にするのか気になります。
冥王様が通るのですよ!
魔術が基本ですが魔術以外に「魔装」というものが登場します。
魔装は他の作品で言えば「ユニークスキル」に近く、作品内では「魔装は術者によって個体差がありその能力は出生時に決定づけられている」とされており、魔装の結果不死になっているキャラクターが登場します。
魔術としている異世界漫画
魔術という言葉を選んで使っている異世界漫画でも「魔術」以外に魔術と同様なものが描かれている異世界漫画を紹介します。
無職転生 ~異世界行ったら本気だす~
この作品は魔術で統一されています。しかし作品内に出てくる大学の名前「魔法大学」となっており、なぜ魔術大学にしなかったのかが不思議です。
設定がよくわからない異世界漫画
明確な説明がなく定義が曖昧だと感じる異世界漫画・小説があります。
魔法を使う人は魔法使いだけど、宮廷では宮廷魔術師
「転生貴族の異世界冒険録」においてはステータスボードでは魔法と記載があり普通に魔法という言葉を使っていますが、宮廷の魔法専門職は「宮廷魔術師」となっています。
しかし魔法使いという言葉も出てきます。魔道士という言葉は出てきません。
ニトの怠惰な異世界症候群
魔法と魔術の両方の言葉が使われていますが、それぞれの定義がされていないためどのような違いがあるかわかりにくくなっています。
魔法という言葉が使わず「スキル」等がある異世界漫画
魔法じゃないの?と思うものでも「魔法」「魔術」という言葉を使わずに「スキル」等の言葉で話が進む異世界漫画を紹介します。
ダメスキル【自動機能】が覚醒しました
魔法という言葉は使わずに「スキル」という言葉で不思議な能力を表現しています。
ただし「魔法具」「魔道具」という言葉は出てきます。
魔術師・魔法使いで変わった表現をする異世界漫画
魔術師・魔法使いのことをそれ以外の言葉で表現している異世界漫画を紹介します。
英雄と賢者の転生婚
作品自体はほぼ「魔法」で統一されていますが魔法を使う人を「魔法士」としています。
ただし一部「魔術師」という言葉が使われており、魔法士と魔術師の定義が今のところ説明されていないので、書き間違いか、それとも今後設定に出てくるのか、わかりません。
エルリア「軍に入った初めの頃は戦力外の魔術士として扱われていたし」
(電子版2巻28P)
魔術士は魔法士の下位職なのかもしれませんね。
魔法と科学で魔法を強めている異世界漫画
異世界漫画の多くは、魔法はイメージ・想像力と書いていることが多いのですが、更に異世界転生・召喚された人間が科学的根拠を用いて魔法を強めている設定の作品もあります。
賢者の孫
火はなぜ燃えるのか?という燃える理由の明確化によって魔法の効果が増すという説明をしています。
この作品の世界では魔法を使う時に「結果」をイメージしますが、転生した主人公は「過程」をイメージしていると説明されています。
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