異世界転生とは、今まで自分が生きてきた世界とは全く別の世界に生まれ変わることです。
ファンタジーの世界のことであり現実世界としては、まだ確認されていないことです。
なお「転生」は「てんせい」とも「てんしょう」とも読みますが、「異世界転生」と書くと「いせかいてんせい」と読むのが一般的です。
異世界漫画における異世界転生とパターン
異世界漫画における異世界転生は、異世界転生していた人物が前世の記憶を持っている、もしくは前世の記憶を思い出すことが定番になっています。加えて転生時に特殊な能力を得ているというのも定番です。
転生時に得られる特殊な能力は、チート・チート能力と言われることも定番です。
ただし何も能力を与えてもらっていないパターンもあります。
なお前世の記憶を思い出さなければ「転生」という設定を使わなくて良いので当然です。
そして異世界漫画における異世界転生はいろいろなパターンが存在しています。
- 異世界転生して0歳から前世の記憶を覚えているパターン
- 異世界転生して前世の記憶を途中で思い出すパターン
- 異世界転生した時点で年齢が適齢期になっているパターン
- 異世界転生したが魔物や魔人等の人外だった
- 異世界転生したけどゲームの世界だった
- 異世界転生したが生命体ではなかった
- 異世界転生なのかわからないパターン
- 異世界転生したのに何も能力が得られなかったパターン
異世界転生して0歳から前世の記憶を覚えているパターン
生まれてすぐの状態で前世の記憶を持っているパターンの異世界漫画は割と多くあります。
ただ前世で亡くなった（と思われる）年齢時の記憶のため、例えば20歳で亡くなっていたら20歳の時の記憶があり、ある意味気持ち悪い赤児です。
0才児なので上手く喋られない・目がはっきりと見えないと現実的な要素を取り込んでいる作品も見られます。
また前世の記憶を持っているとバレると何かよくないのではないか？と思い黙っているというパターンが一般的です。
0才児から記憶を持っている異世界漫画は「0歳児スタートダッシュ物語」「転生したら皇帝でした～生まれながらの皇帝はこの先生き残れるか～」「無職転生 ～異世界行ったら本気だす～」などがあります。
異世界転生して前世の記憶を途中で思い出すパターン
異世界転生の漫画で一番多いのが、事故や病気等で生死を彷徨った時に前世の記憶が蘇るパターンです。
年齢は様々ですが3～18歳くらいの間が多くなっています。
記憶が蘇る異世界漫画は「転生貴族の異世界冒険録」（3歳時点）、「転生したら平民でした。～生活水準に耐えられないので貴族を目指します～」（8歳時点）などがあります。
異世界転生した時点で年齢が適齢期になっているパターン
転生したら転生先の世界では成人年齢になっているパターンがあります。そのため親が存在しないというパターンに繋がります。
このパターンの異世界漫画だと「聖者無双」という作品があります。15歳の年齢で転生していますが、気がついたら草原にいる状態でした。また「転生したら最強種たちが住まう島でした。この島でスローライフを楽しみます」では20歳くらいの年齢で転生していますが、無人島（人間以外の種族はいる）でした。
異世界転生したが魔物や魔人等の人外だった
異世界転生したら人間ではなく魔物や魔人等の人間以外の生物だった異世界漫画も数多く存在します。
代表的な作品としては「転生したらスライムだった件」です。タイトル通りスライムに転生しています。
「Re:Monster」および「転生ゴブリンだけど質問ある？」ではゴブリンに転生しています。
「
異世界転生したけどゲームの世界だった
異世界転生したけどゲームの世界のキャラクターだったというパターンがあります。ただしパターンとしては
- 異世界転生して前世の記憶を途中で思い出すパターン
- 異世界転生した時点で年齢が適齢期になっているパターン
となっているのが一般的で設定がゲーム世界となっているだけです。
例えば「ラスボス、やめてみた～主人公に倒されたふりして自由に生きてみた～」では気がついたらゲームの悪役であったラスボス（魔帝）になっていました。
「悪役令嬢レベル99 ～私は裏ボスですが魔王ではありません～」では乙女ゲームの悪役令嬢に転生しています。
異世界転生したが生命体ではなかった
異世界転生したら生命体ですらなかったという異世界漫画もあります。
例えば「転生したら剣でした」ではタイトル通り「剣」だったという話です。ただ異世界では意識のある武器はインテリジェンスウェポンと呼ばれるのが一般的です。
異世界転生なのかわからないパターン
異世界転生なのか、それとも異世界の人間に憑依しているのかよくわからないパターンもあります。
そのため厳密には「異世界転生」ではないのですが、ひょっとしたら異世界転生かもしれないということでここで取り上げています。
作品としては「悪夢から目覚めた傲慢令嬢はやり直しを模索中」は悪役令嬢として牢屋に入れられて意識を失ったら17歳の時から12歳に戻っていたという設定ですが、それと同時に現代人「西園寺蝶子」の記憶が垣間見れるようになっていたという内容です。
異世界転生したのに何も能力が得られなかったパターン
異世界転生したのに何も能力が得られなかったパターンの作品も増えてきています。
「シリアルキラー異世界に降り立つ」では特殊が与えられた転生者がいるものの、その転生者を討伐するために転生させられた主人公は特殊能力はもらえないが、工夫をして転生者を討伐するという内容ですが、ただし主人公はシリアルキラーだったと設定です。
異世界転生するきっかけ
異世界転生するきっかけもいくつか定番化（テンプレ化）したものがあります。
- 大型トラックに轢かれて死亡する
- ブラック企業につとめていて過労死で死亡する
- トラブルに巻き込まれて（通り魔等）で死亡する
大型トラックに轢かれて死亡する
もっとも定番化しているかと思いきや、実はそれほど多くないのにヒット作で多いためにトラックに轢かれて死亡して転生するということで「異世界トラック」なる言葉まで生まれています。
トラックに轢かれて死亡して異世界転生する漫画で有名なのは「無職転生 ～異世界行ったら本気だす～」が有名です。
また「悪役令嬢レベル99～私は裏ボスですが魔王ではありません～」も有名です。
轢かれたと書くと語弊がありますが「陰の実力者になりたくて!」も有名です（主人公が自らトラックに突っ込んでいった）。
この3作品はともにアニメ化しています。
ブラック企業につとめていて過労死で死亡する
ブラック企業に勤めていて過労死で死亡するのが恐らく最も多いきっかけです。
- 会社から家に帰ってきたら記憶がなくなり転生していた
- 会社で働いていたはずが記憶がなくなったり意識を失ったら転生していた
このパターンが多いです。
「
「魔導具師ダリヤはうつむかない ～Dahliya Wilts No More～」は会社の残業中に死亡して転生したという設定です。
トラブルに巻き込まれて（通り魔等）で死亡する
何かしらのトラブルに巻き込まれて死亡して転生するのも定番ですが、このトラブルにもいろいろあります。
多いのが刃物で刺されて死亡するパターンです。
「転生したらスライムだった件」が有名です。また「転生貴族の異世界冒険録」も有名です。
「弱気MAX令嬢なのに、辣腕婚約者様の賭けに乗ってしまった」は恋人？に裏切られ失意の中、コンビニ強盗に刃物で刺されて死亡します。
異世界転生と似ていて非なるもの
異世界を題材にした小説や漫画に詳しくない人だと異世界転生と同じものと勘違いしているものに下記のものがあります。
- 異世界転移（異世界召喚）
- 異世界内転生
異世界転移（異世界召喚）
異世界転移もしくは異世界召喚は、元の世界の姿のまま異世界に転移もしくは呼び出されてしまうことです。
生まれ変わっていないため、転生ではありません。
ただし異世界転移でも実際には生まれ変わっているよね？と思う作品もあります。
異世界内転生
異世界内で転生する作品も多いですが、これは言い換えれば地球人が地球人で転生しているものなので、異世界転生とは異なります。
また宇宙人が地球人に転生している漫画もありますが、これも同じ空間軸のことなので異世界転生ではありません。
宇宙人が地球人に転生している作品と言えば「ぼくの地球を守って」です。
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