「理想のヒモ生活」は、渡辺恒彦による同小説を原作として日月ネコによりコミカライズされた異世界召喚ジャンルの漫画です。
異世界に召喚された普通のサラリーマンが、政治的に活躍する一見地味に思える設定だけど非常に楽しめる作品です。
理想のヒモ生活 詳細
- 正式タイトル:理想のヒモ生活
- よみがな:りそうのひもせいかつ
- 通称・略称:-
メインジャンル | 異世界転移(個人召喚) |
連載開始日 | 2017年2月3日 |
連載終了日 | 連載中 |
巻数 | 21巻(2024年11月現在) |
原案 | – |
原作 | 渡辺恒彦 |
原作発表場所 | 小説家になろう |
漫画(作画) | 日月ネコ |
キャラクター原案 | 文倉十 |
他関係者 | – |
出版社 | KADOKAWA |
掲載誌 | ヤングエース |
レーベル | 角川コミックス・エース |
連載WEBサイト | (カドコミ) |
アニメ化 | △ |
ゲーム化 | – |
メディアミック | – |
舞台の時代設定 | 中世~近世 |
参考サイト | カドコミ |
Wikipedia掲載 | あり(こちらをクリック) |
魔法・魔術 | 魔法 |
理想のヒモ生活 あらすじ
残業時間が月間150時間というブラック企業に勤める山井善治郎は、久しぶりの2連休を得て、とりあえずコンビニまで自転車で弁当を買ってきた帰り道、突如異世界に召喚されてしまう。
善治郎の周りには槍を持った兵たち、しかし眼の前には褐色の肌と大きな胸を持つ美女アウラがいる。
とりあえずアウラの話を聞くことにした善治郎にアウラが望んだのは婿に来て欲しいという信じられない内容だった。
話を聞けば戦争により王族がアウラを除いて全員死亡、血統魔法という王族のみが持つ魔法が存在する世界で、出来るだけ王族の血を引く人を婿に迎えたいということだった。
でも地球人の自分がなぜ?という疑問に対して、アウラは約150年ほど前に第一王子が結ばれるはずのない女性と恋に落ちて異世界(この場合は地球)に転移してしまったが、その子孫が善治郎だという。
アウラ達王族が持つ血統魔法は「時空魔法」でタイミングにもよるが異世界への転移が可能な能力ということだった。
しかし裏がありそうな話に善治郎も怪しむ。しかしアウラの話を聞くうちに、何もしないでおいてくれる王配(この場合、女王の結婚相手)が望ましいということがわかり、そのオファーを受けることにした。
一度地球に戻って30日後に再召喚をすると、今度地球に戻れるのは30年後だという。
一旦地球に戻してもらい、再び異世界に召喚された善治郎はアウラの婿となり王族となる。
しかし王族として「何もしないでいられる」訳がないことは理解していたものの、やはりいろいろなトラブルに巻き込まれていくが…
理想のヒモ生活 アニメ
2023年12月15日にアニメ化企画が進行中と発表されました。しかしその後続報はなくアニメ化されるのかどうかは現段階では不明となっています。
小説版の公式が「アニメ化企画進行中」とX(旧Twitter)で発表しているので、企画が進行していたのは確かだと思いますが、途中で途絶えることはよくあります。
しかし続報に期待しています。
理想のヒモ生活の舞台の時代設定
理想のヒモ生活の舞台における時代設定は、ヨーロッパおよび西アジアの中世~近世あたりとなっています。
南大陸と北大陸、2つの大陸が出てきますが、南大陸は中世に近い近世のヨーロッパおよび西アジア風に描かれています。
ガラスがなく植物紙がないという意味では中世ヨーロッパ風と言えますが建物などは西アジア(中東)風に描かれていたりします。
北大陸においては火薬やガラス鏡などが登場し、街並みもヨーロッパ風で近世ヨーロッパ、一部近代ヨーロッパ風に描かれています。
ヨーロッパの古代・中世・近世・近代については下記記事を参考にしてください。
理想のヒモ生活に登場する亜人・魔物・モンスター
「理想のヒモ生活」には魔物・モンスターはほぼ登場しません。
竜種という動物は出てきますが、基本的に恐竜やトカゲ類など爬虫類の域を出ないものとなっています。20巻以降に天馬(ペガサス)が出てきますが、魔物とかモンスターという定義はされていません。
また竜がいる設定にもなっていますが、現状では伝説上の存在です。
理想のヒモ生活の世界観や感想
理想のヒモ生活の世界観や感想について自分なりの感想や考え方です。
数え年という概念
他の異世界漫画・小説ではほぼない「数え年」という考え方が描かれているのが非常に興味深かったです。
数え年は生まれた時に1歳として、新年を迎えると2歳とする年齢の数え方で明治のはじめ頃までは普通に使われていました。また伝統的な行事等(厄払い等)では今でも数え年で行う場合があります。
コミックで善吉(主人公の子ども)の年齢が2歳と描かれていて、生まれて間もないのに…と思っていましたが、数え年なら確かに2歳だな…と思ったものです。
血統魔法という考え方
この作品の設定の根幹と言えるのが「血統魔法」という王族のち血筋のみ使える特別な魔法ですが、この設定は非常に面白いと思いました。
他の異世界漫画を読んでいても、何でこんな王族が王族として成り立っているんだろう?と思う作品はありませんか?
しかしこの作品は王族の血筋に血統魔法という特殊で強力な魔法があることで、王族が王族たる由縁を見事に描いています。
理想のヒモ生活を読んだ感想
魔法を使ったバトルも無ければ、魔物やエルフ等の亜人も出てきません。しかし非常に面白い作品です。
バトルというよりは政治的な駆け引きがメインですが、その駆け引きが作品を面白くしています。
また自分たちの考え方というものが割と固定概念で縛られていることにも気づかせてくれる作品だと言えます。
少年誌の異世界漫画だと幼すぎると感じるけど、青年誌のHなシーンが多くてくだらないと思う人には、おすすめの作品です。
余分なサービスカットが多い最近の異世界漫画ですが、そういうものがほぼないのが逆に好きです。
理想のヒモ生活に関すること・コミックやリンク
理想のヒモ生活に関することや参考にしたサイト、コミックの一覧です。
コメント