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最果てのパラディン

最果てのパラディン 少年・青年向け

「最果てのパラディン」は、柳野かなたによる同小説を原作として奥橋睦によりコミカライズされた異世界転生ジャンルの漫画です。

ただし前世の記憶による知識チートなどがなく、純粋に異世界ファンタジーを楽しめる作品になっています。

最果てのパラディン 詳細

  • 正式タイトル:最果てのパラディン
  • よみがな:さいはてのぱらでぃん
  • 通称・略称:-
メインジャンル 異世界転生(貴族以外)
連載開始日 2017年9月25日(出典
連載終了日 連載中
巻数 13巻(2024年11月現在)
原案
原作 柳野かなた
原作発表場所 小説家になろう
漫画(作画) 奥橋睦
キャラクター原案 輪くすさが
他関係者
出版社 オーバーラップ
掲載誌
レーベル ガルドコミック
連載WEBサイト コミックガルド
アニメ化
ゲーム化
メディアミック
舞台の時代設定 中世~近世ヨーロッパ風
参考サイト コミックガルド
Wikipedia掲載 あり(こちらをクリック
魔法・魔術 魔法

最果てのパラディン あらすじ

前世で何も成さず後悔を持ったまま死んでしまった男は、気がつくと赤子として異世界に転生していた。しかも赤子の周りにはゴーストにミイラ、そしてスケルトンというアンデッドに囲まれていた。

しかしこの3人によって赤子はウィリアム(通称ウィル)として育てられ、すくすくと育っていった。

しかし人間の子どもである以上、親はいたはずだが人間を見ることもなく不思議に思いながらも、この世界での幸せを感じていた。

アンデッドの3人(ゴーストのガス、ミイラのマリー、スケルトンのブラッド)は、それぞれ魔法や武術、一般常識等を教えていた。

前世の記憶があるウィルはさすがにこの状況はおかしいことに気がついていたが、自分も前世の記憶があることを内緒にしており、深くは考えないようにはしていた。

この世界の成人は数え年で15歳であるが、15歳になればこの死者の街から出ることになることは薄々と感じていた。

数え年で15歳に近づいてきたウィルに廃墟都市地下街での訓練が始まった。1人で地下街から戻って来ることをブラッドに言い渡され地下街からの地上に戻る途中、ガスが突如現れ、本気でウィルを殺そうとしてきたのだ。

しかしガスを本当の家族に思っていたウィルはガスになら殺されても構わないと思い殺しても構わないと告げる。

しかしガスは「これも経験」と言って誤魔化したが、それ以上は尋ねることをウィルはやめた。

しかしある日、ガスは15歳になった時、ブラッドと本気の決闘を行うことになるが、ブラッドに負けてほしいとウィルに告げる。

承服しかねるウィルは当然、受け入れることはしなかったが、運命の日は迫っていた…

最果てのパラディン アニメ

  • 第1期:2021年10月9日から2022年1月3日まで 全12話
  • 第2期:2023年10月7日から12月23日まで 全12話

TOKYO MX等で放送されました。

dアニメストア等で配信されています。

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最果てのパラディンの舞台の時代設定

街並みを見ると窓ガラスがあること、紙が普通に出回っていること、ワイングラスがあることから考えると近世ヨーロッパ風に描かれていると考えられます。

ただウィルが育った場所だと廃墟都市で中世風なこともあり、概ね中世~近世ヨーロッパ風に描かれていると言えます。

ヨーロッパの古代・中世・近世・近代については下記記事を参考にしてください。

最果てのパラディンに登場する亜人・魔物・モンスター

最果てのパラディンに出てくる主な亜人や魔物・モンスターは下記の通りです。

  • エルフ
  • ドワーフ
  • ハーフリング(小人族)
  • アンデッド
  • 竜(ドラゴン)
  • マンティコア
  • ワイバーン
  • キマイラ

作品内では「魔獣」という言葉で統一されていますが、一般的な異世界ファンタジーにおける「サーペント」は魔獣ではないとされていたりします。

また悪魔(デーモン)や邪神との戦いが多く魔獣と戦うということは少なくなっています。

最果てのパラディンの世界観や感想

最果てのパラディンの世界観や感想について自分なりの感想や考え方です。

ことばと詠唱

異世界ジャンルの小説や漫画だと「詠唱」という言葉がよく出てきますが、この作品には「詠唱」というよりも「ことば」というものが非常に重要視されています。

火炎(イグニス)の象形文字を描けば炎がそこにあると定義される、そして炎を消す為の創造のことばを重ねれば消える、これを魔法と言う

ことばには曖昧なものを区切る力がある、それはつまり ことばこそが世界の在り方を分かち定めるものだから

コミック1巻より

言葉を発することで定義付けられて魔法が使えるという概念は非常に考えられた設定だと思いました。

文字に対する意味を重要視している作品は他にもありますが「ことば」と「魔法」の関係を綿密に描いている作品は、恐らくこの作品だけのように思います。

なお「詠唱」という言葉も出てきます。

冬至と数え年と0の概念

この作品の舞台となる世界は、1年の始まりが冬至であり年齢は数え年と設定されています。

冬至とは太陽黄経が270度の時のことで、日中の時間が最も短くなる日です。また夏至という言葉も使われていて、最低でも冬至・夏至・春分・秋分という考えがある世界だと想像出来ます。

冬至・夏至は二十四節気という考え方で、それなりに天体観測が行われ太陽の動きを観測していることがわかります。

今の日本は1月1日が新年とされていますが、立春が1年の始まりという考え方もありますし、実際に立春を元旦とした方が日本という国においては良いように管理人は考えています。

また数え年の理由として「明確な数字としてのゼロがなかった時代からの伝統」と説明されており「ゼロ」の概念が存在する世界ということもわかります。

ゼロの概念って結構重要なことです。

最果てのパラディンを読んだ感想

好きな異世界漫画ベスト10に入るくらい好きな作品です。

転生して初めて外の景色を見た主人公が美しくて涙し、転生したことを罰だと思っていたけど「恩寵だ」と思ったシーンは、なんか凄く良いシーンだと思いました。このシーンで最初にこの作品に引き摺り込まれました。

またウィルがブラッドとマリーを「ぼくのおとうさん、ぼくのおかあさん」と思うシーンは涙なしでは見られませんでした。

また現代日本の知識チートというものもほぼ無く、本当に異世界ファンタジーらしい内容の作品になっていることも好きなところです。

そしてこの作品のテーマにも恐らくなっている「輪廻」という考え方の伝え方がとても素敵で、このテーマがあるからこそ、非常に安心して読める作品に仕上がっているように思いました。

是非読んで欲しい作品です。

最果てのパラディンに関すること・コミックやリンク

最果てのパラディンに関することや参考にしたサイト、コミックの一覧です。

最果てのパラディンに関連したリンク(参照サイト)

最果てのパラディン 打ち切りという噂

2017年を最後に2018年以降、「小説家になろう」の更新およびノベライズの発行が停まっていることから、よく打ち切り説が飛び交っている作品です。

原作者である柳野かなた氏が病気でしばらく執筆やネット活動から離れていたこともあり、そういう噂は中々消えませんが、2024年11月現在打ち切りにはなっていません。

また漫画版の方は小説版よりも展開が遅いこともあり、漫画版の方に影響は現状ありません。

ただし後1~2年(2024年現在)で小説の方が再開されないと、原作を追い越してしまいそうなので、小説版があと1~2年で復活してくれることを祈っています。

最果てのパラディンのコミック

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