斎場御嶽(せーふぁーうたき)は、沖縄県南城市にある史跡で、琉球王朝時代の神聖な聖地です。
自然と融合した祭壇のように見える拝殿や三庫理と呼ばれる巨大岩の隙間は、独特の雰囲気があり異世界のように感じられます。
本州とは異なる文化が形成されていた沖縄だからこそ見られるスポットです。
・神秘的な雰囲気が好きな人
・非日常的な世界を味わいたい人
・世界遺産は見ておきたい人
斎場御嶽の様子を写真を添えてレビュー
斎場御嶽の様子を紹介していきます。
実際の斎場御嶽までの様子
「南城市地域物産館」に車を停めて斎場御嶽のチケットを購入して実際の斎場御嶽を目指します。
向かう途中の道は飲食店が多くなっていました。
歩くこと10分弱で斎場御嶽の管理事務所にもなっている「緑の館・セーファ」に到着します。
ここでチケットを見せて最初に斎場御嶽のDVD?を見てから斎場御嶽へと進みます。
斎場御嶽は上記のように石畳にはなっていますが、雨の後はぬかるんでいたり、段差も多いのでヒールの高い靴だと転びやすくなっています。
大庫理(ウフグーイ)
斎場御嶽に入って最初にある拝所が「大庫理(ウフグーイ)」です。
神社で言うところの拝殿にあたるそうです。
古代の祭壇っぽく見えます。実際にどこか神聖な雰囲気を感じられました。
大庫理(ウフグーイ)を後にして先へ進みます。
切通しのようになっている場所もあり、ジャングルっぽい感じもします。
寄満(ユインチ)
2番目の拝所となるのが寄満(ユインチ)です。
吉兆を占う場所でもあったそうです。
「大庫理(ウフグーイ)」よりも更に祭壇っぽく見えます。実際祭壇としても使われていたのでしょう。
垂れ下がっているのは木の根かな?と思いましたが、鍾乳石とのことです。
ただ木の根も出ています。この岩と木の根の融合、そして祭壇がとても異世界情緒を醸し出しています。
ハングオーバーとなっている状態もあって、より不思議な空間となっていました。
三庫理(サングーイ・三角岩)
斎場御嶽で最も有名なのが「三庫理(サングーイ・」と呼ばれる三角岩です。
上記の巨大な岩のやや左側の部分が「三庫理(サングーイ・三角岩)」です。
岩と岩が上部で重なり下の部分が人が通れるようになっています(現在は通れません)。
入口側と出口側から撮影したのが上記の写真です。
この穴を通って奥へと進みます。
奥へ進むと切岸状になっていて左側に3段ほどの階段があります。
この階段は上れないのでこの少し手前から見た景色が下記の写真です。
沖縄の青い海が広がり、奥には久高島(くだかじま)が見えます。
岩壁側に石のブロックのようなものが置かれていますが、この辺りを「チョウノハナ」と言い最も格式が高い拝所となっているそうです。
再び戻って大きな岩の方を見てください。
中央および右側の岩の下はハングオーバーとなっています。
ここに一風変わった風景があります。
上から垂れているのは鍾乳石で、その下に鍾乳石から滴り落ちる水を受ける壺が「シキヨダユルアマガヌピー・アマダユルアシカヌビー」の壺です。
この2つの壺に貯まった水は神聖な水として扱われたそうです。
ただ最近は水が滴っていないようで、壺の中にも水がないそうです。
斎場御嶽へ実際に訪れた感想
神聖な雰囲気のする異世界の祭壇のように感じる斎場御嶽、沖縄で最も神聖な場所とも言われています。
実際に訪れてみても独特な雰囲気があり神聖な雰囲気を感じ取れました。
本州の神社は何箇所も訪れていますが、斎場御嶽のような神聖な雰囲気を感じた場所はなく一言で言えば「異質」な感じを受けました。
なお少し歩かないといけませんが、足腰に問題がなければ大丈夫な範囲です。
斎場御嶽は怖い場所?
Google等で「斎場御嶽」で入力すると「怖い」「行ってはいけない」という言葉が続いて出ることがあります。
実際に「斎場御嶽 怖い」で検索するといろいろなサイト(主に個人ブログ)で訪れたら気分が悪くなった、写真に何かが写っていた等々の報告があります。
しかし管理人が訪れた時はそんなことは全くありませんでしたし、写真に奇妙なものが写っていたということもありませんでした。
誰かが石を積んでいたのですが、その石に躓いて石を倒してしまった妻は、非常に気にしていましたが、旅行中・旅行後に体調を崩したということもありませんでした。
斎場御嶽で石を積んでお願いをすると叶うというのが一時的に流行っていたらしく石を勝手に積む人が多かった時期があるようで、神聖な場所だといろいろなことが噂されたり、変な行動(石を積むような)をする人が多くなります。
よくあるのが神社のおみくじで、特定の木に結ぶと良いことが書いてあればそれが叶い、悪いことが書いてあれば、それが起こらないようになる、という噂が広まって、本来はおみくじを結んではいけない木におみくじが結ばれるようになって、神社の方が困るということもありました。
木におみくじを結ぶことで雨に濡れてカビが発生して木が痛むということもあるので、神聖な場所で変な噂を信じて勝手なことはしないことをおすすめします。
それこそ神聖な場所を冒涜していると思いませんか?
それはさておき、斎場御嶽は怖い場所ではなく神聖な場所できちんと敬意を持って訪れれば問題ないと思います。
斎場御嶽の詳細とアクセス方法
- 住所:〒901-1511 沖縄県南城市知念久手堅539
- 電話番号:098-949-1899(緑の館・セーファ)
- 見学可能時間1:3~10月 9:00~18:00(最終チケット販売17:15)
- 見学可能時間1:11~2月 9:00~17:30(最終チケット販売16:45)
- 休日:旧暦5月1日~3日、旧暦10月1日~3日
- 見学料:大人300円/小中学生150円
- 駐車場:あり
- 公式サイト:斎場御嶽-南城市観光協会
- Wikipedia
住所は、斎場御嶽そのものの場所ではなくチケットを販売している「南城市地域物産館」の場所です。
ここから徒歩7~10分の場所に斎場御嶽があります。
アクセス方法・行き方
上記はチケットを販売している「南城市地域物産館」の場所で、ここから徒歩7~10分の場所に斎場御嶽があります。
- 那覇空港から車で約1時間(約26km)
バスでも来られますが、乗り換え等かなり面倒です。
飛行機で向かう人がほとんどだと思うので、那覇空港および送迎のあるレンタカー屋で車を借りて向かうことをおすすめします。沖縄は車がないと観光が非常に面倒です。
弊サイトの管理人は那覇空港近くでレンタカーを借りて訪れました。
チケット購入場所から、実際の斎場御嶽までの道順は下記を参考にしてください。
実際の斎場御嶽は入口で更にここから山道に近い道を歩くので、靴は歩きやすい靴を選ぶようにしてください。山道に近い道は合計1kmは歩くことになります。
斎場御嶽の注意点
斎場御嶽は、本州で言うところの神社です。更に神社の中でも神事を行う拝殿・本殿に該当する場所です。
つまりとても神聖な場所です。
そのため節度ある行動で見学するようにしてください。
またこのページでは有名な三庫理と呼ばれる三角岩内の様子も紹介していますが、現在三角岩の中に入って見学出来ないようになっているので、ご了承ください。
訪れた時はまだ三庫理内を通れるようになっていました。
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