エルフは、ゲルマン神話に起源を持つ、北ヨーロッパの民間伝承に登場する種族・亜神・妖精です。
元々、耳は特に特徴があるのではありませんでしたが、耳が長い・尖っているというイメージは日本で生まれたものだと言われています。
エルフの起源
エルフに関する最も古い記述は北欧神話にある。最初期のエルフは、古ノルド語でアールヴ(álfr、複álfar)と呼ばれた。同時期の記述は存在しないが、後の民間伝承に登場するアールヴと語源的に結びついた多くの単語の存在は、エルフへの信仰が古代スカンディナヴィア人だけのものではなく、ゲルマン民族全体で一般的であったことを強く示唆している。
Wikipediaから転載していますが、他の書籍やサイトを調べても基本的には北欧神話が起源になっています。
ただし、北欧神話に描かれているエルフは下記のような特徴があると言われています。
- 耳長ではないということ
- とても若々しく美しい
- 不老もしくは長命
その後、TRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」(初版1974年)、J・R・R・トールキンの「指輪物語」にエルフが登場したことで、エルフがファンタジーの定番になっていきます。ただしこの時点でエルフの耳は長くなく尖ってもいませんでした。
ただしビクトリア朝期(1837年~1901年)の文学では、エルフが尖った耳を持っている様子が挿絵に描かれています。
1970年代から日本にも海外のファンタジー小説・映画などが多く入るようになり、エルフの存在が認知されてきます。
そして日本の小説・ゲーム等にもエルフが登場してくるようになりますが、多くの作品において耳が長く・尖っているように描かれ、エルフは耳が長く尖っている種族だというように定番化します。
異世界漫画におけるエルフ
異世界漫画におけるエルフは、亜人というくくりで人の近似種として描かれていることが多くなっています。不死もしくは長寿であり耳が長く尖っているのが特徴です。また異世界漫画におけるエルフは、フォーマット化しています。
下記のうちいくつかを兼ねたキャラクターになっていることが大半です。
- 耳が長く尖っている
- 不老もしくは寿命が長いため成長も遅い
- 見た目が美しく男性は髭も生えない
- 生殖は可能であるが生殖能力は高くはない
- 人間に奴隷として扱われることが多く高値で取引される
- 魔法・魔術に長けている
- 他種族とあまり関わらないようにしている
- 森人族と言われ、森の中でひっそりと暮らしている
- 耳長族と書いてエルフと読む作品がいくつかある
- 弓の扱いが上手い
- 生への執着が薄れていく作品がいくつかある
- 最近は意外とズボラに描かれることも多い
- ハーフエルフ(人間とのハーフ)も概ねエルフの特徴を受け継ぐ
- なぜか人間界にエルフが住んでいる設定の作品が少ないがある
エルフの種類
エルフは大きくは2つに分かれています。
- エルフ
- ダークエルフ
ダークエルフは褐色系の肌をしたエルフです。
またエルフ。ダークエルフともに「ハーフエルフ」という人間とエルフの間に生まれたとされるエルフが異世界漫画では登場します。
ただしエルフと人間は違う種族のため、子どもを成すことは出来ないという設定にしてある漫画もあります。
エルフが主役・準主役となっている作品
エルフは異世界漫画における定番のため、登場する作品をすべて網羅することは難しいですが、主人公もしくは準主役とも言える状態で描かれている作品を紹介します。
葬送のフリーレン
アニメ化もされたことで非常に人気の作品です。主人公「フリーレン」が長寿のエルフとして描かれています。
ただズボラな部分も描かれています。
エルフさんは痩せられない。
フライドポテトが好きで異世界から日本にやってくるエルフが描かれています。
ただ異世界に戻るには来た時と同じ体重でなければいけないけど、フライドポテトの食べ過ぎで…
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで
主人公と一緒に戦うヒロインがハイエルフという設定になっています。
エルフですが作品中では19歳という若い設定になっています。
最果てのパラディン
最果てのパラディンでは、主人公と一緒に戦う友人としてハーフエルフが描かれています。
またエルフの種族を細かく設定もしています。
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