魔石とは、一般社会においては説明されていないファンタジーの世界のみで登場する魔力・魔素といった魔法の元となるエネルギーを秘めた石もしくは宝石のことです。
異世界漫画においては魔物やモンスターなどの体内にあると設定されていることが多くなっています。
魔石が登場する異世界漫画とその定義
異世界漫画においては魔物・魔獣やモンスターなどの体内にあり、魔物を討伐することで得られる石という設定が非常に多くなっています。
ただし魔物・魔獣から得られる魔石はどういう過程で作られるのか説明している作品はほぼありません。
一部の漫画では魔力・魔素を浴びた石ということで自然界に存在する石・鉱石の一種としていますが、こういう設定は非常に少ないですし、別の異世界漫画では自然界に存在する石・鉱石は別の言い方をすることも多いです。
一部の漫画では「魔法石」「魔結晶」「魔核」という表現をしていますが、基本的には「魔石」と同じものです。
魔石は冒険者ギルド等で買い取りがしてもらえる設定になっていて、魔物を討伐して魔石を売るという設定も非常に多くなっています。
- 魔物・魔獣を倒すと手に入る石
- 魔力・魔素を浴びた石
- 魔石は冒険者ギルド等で買い取ってもらえる
概ね上記の設定のうちいずれか、もしくは組み合わせて魔石の設定としている作品が多くなっています。
魔石が出来る工程を描いている異世界漫画
魔石が出来る工程を描いている異世界漫画があります。
「賢者の孫」では、魔石はダイヤモンドのように長時間かけて魔力が高温化で圧縮されて出来るものとしています。
魔法石という表現を使っている異世界漫画
「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」では魔石ではなく魔法石という言葉を使っています。
ただ魔物を倒すと採取出来る石なので一般的な異世界漫画の魔石と変わりません。
魔結晶という表現を使っている異世界漫画
「異世界で 上前はねて 生きていく~再生魔法使いのゆるふわ人材派遣生活~」では魔石ではなく魔結晶という言葉を使っています。
ただし他の異世界漫画と異なるのは人間も魔結晶を生み出すことです。
魔法を使うには動物・魔物であれ人間であれ、体内に魔臓という内臓を持っていないといけません。ただし魔素を溜め込みすぎたり魔法を使いすぎると魔臓は変質し結晶化してしまいます。結晶化したものが魔結晶という設定です。
魔結晶という言葉を使っていますが、魔石と置き換えれると魔石が作られる仕組みを説明している珍しい作品です。
類似の設定として魔石は魔物の臓器という設定にしてある作品もあります。
「クラス転移に巻き込まれたコンビニ店員のおっさん、勇者には必要なかった余り物スキルを駆使して最強となるようです。」という作品では、下記のように説明されています。
魔石とは魔物の体に埋まっている石のようなもので、魔力を溜め込み魔物が生物として活動するためのエネルギーとして使うための臓器
魔核という表現を使っている異世界漫画
「お気楽領主の楽しい領地防衛」では、魔石ではなく魔核という表現を使っています。
ただ魔獣を倒すと採取出来る石なので一般的な異世界漫画の魔石と変わりません。
魔水晶は別枠?
異世界漫画で「魔水晶」というものが登場するものもありますが、水晶は魔物・魔獣から取れるものではないので、魔石とは別枠としてしている作品があります。
例えば「お気楽領主の楽しい領地防衛」では、魔石は魔核という表現を使っていますが、魔核とは別に「魔水晶」がある設定になっています。
魔水晶の中でも「火の魔水晶」は発火するためのものとして説明されています。
魔力結晶
魔力結晶という言葉を使う作品もありますが、魔力結晶がどう作られるのか説明がないため、魔石と同一のものかは不明です。
魔力結晶は「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」に出てきます。
類似品としての魔鋼
鉱石・鉱物として「魔鋼」という金属が出てくる異世界漫画があります。
ただし石の定義は広辞苑によると下記のようになっています。
- 岩より小さく、砂よりも大きい、鉱物質のかたまりのこと
- 材質・材料としての石
- 宝石や特定の鉱物加工品
つまり石は鉱物であることから考えると「魔鋼」も魔石の1つであることが考えられます。
魔鋼が出てくる異世界漫画は「転生したらスライムだった件」が有名です。ただし同作品に「魔石」は登場しないことから考えると「魔力・魔素を浴びた石」と同義であると考えられます。
魔石の使い方
魔石の使い方は、異世界漫画の魔石の意味合いにもよりますが概ね下記のように使われています。
- 魔力で動作するランプ・街灯・コンロなどの魔具・魔道具などのエネルギー源
- ゴーレムなどの核として
- 鉱石としての魔石であれば金属として(主に武器)
- 武器に特性を出すために武器にはめ込み使う
- 宝飾品として
- 魔力がほとんどない人の魔力発動のための代替えとして
- 魔力・魔素を吸収してレベルアップするため
魔力で動作するランプ・街灯・コンロなどの魔具・魔道具などのエネルギー源
魔石の使い道で最も多いのが、魔具・魔道具・魔法具などと呼ばれる道具のエネルギー源として使われることです。
街灯の灯りのため、コンロの熱を発生させるためなど。いわゆる電池・バッテリーとしての使い道が最も多いです。
魔石等の力を使い魔道具を作る魔道具師が主役の漫画もあります。「魔導具師ダリヤはうつむかない~Dahliya Wilts No More~」です。
ゴーレムなどの核・動力源として
魔石をゴーレムの核もしくは動力源として使う設定の異世界漫画もあります。
「くま クマ 熊 ベアー」ではゴーレムの動力源として使われている設定でした。
鉱石としての魔石であれば金属として(主に武器)
魔石を鉱石として武具・武器などに使う設定の異世界漫画もあります。
武器に特性を出すために武器にはめ込み使う
剣等の武器にはめ込むことで、魔石の属性が加わり武器に特性を持たせられるということで魔石を使う異世界漫画があります。
火属性の魔石を剣にはめ込むと火属性の剣になり、火を放つ剣となるという設定です。
宝飾品として
魔石が宝飾品として使われる異世界漫画もあります。
「愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~」では、サファイア魔石というように宝石名に魔石をつけて使っています。
また宝魔石という表現も使います。
魔力がある人が魔法石に触ると色を変えられるというようにもなっています。
魔力がほとんどない人の魔力発動のための代替えとして
魔力がほとんどない人が魔術を使うための魔力発動のために魔石を使うという設定の異世界漫画があります。
「魔力ゼロの最強魔術師~やはりお前らの魔術理論は間違っているんだが?~」では主人公がほぼ魔力がないため魔術が使えないという設定です。しかし主人公はどうしても魔術が使いたいため、科学を知って科学と合わせて少ない魔力でも魔術を使えるようにします。
魔物の魔石でレベルアップする異世界漫画
「ダメスキル【自動機能】が覚醒しました」では魔物の体内にある魔石を割ることで魔素を吸収してレベルアップが出来る設定になっています。
また魔石の売買も行われています。
魔石の色と属性
魔石には色がいくつかあったり、魔石そのものに魔法・魔術などの属性があるとしている異世界漫画があります。
魔石の色
魔石には魔物・魔獣・モンスターによって異なる色がついていると設定された漫画もあります。
「ダメスキル【自動機能】が覚醒しました」では、赤・青・緑・黄・虹が漫画の中で出てきますが、どういう理由で色が異なるのかの説明は現段階ではありません。
魔石の色が属性による
「水属性の魔法使い」は、魔物が持っている魔法の属性により魔石の色が変わる設定になっています。また長く生きている魔物ほど魔石の色が濃くなるとされています。
- 土属性:黄色
- 火属性:赤色
- 風属性:緑色
- 水属性:青色?
魔石の大きさ
魔石は大きいほど価値があると設定されている異世界漫画は多いです。
指先の大きさ、握りこぶしの大きさ 等、割と曖昧な大きさで取引されていることもあります。
ゴブリンやスライムの魔石なら指先くらいの大きさ、ワイバーンなどの大型の魔物・魔獣なら、こぶしくらいから人間の頭くらいの大きさというようになっていることが多いです。
魔石の価値とエネルギー量
冒険者ギルド等で買取をしてくれる魔石ですが、作品によって価値が異なります。
「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」ではスライムの魔石(作品では魔法石)3個で600ゴールド=銅貨6枚で日本円にして600円相当と描かれています。
魔石の使い方は描かれていませんが、仮に1個200円相当なら単3アルカリ乾電池4本と同じくらいのエネルギー量なのかな?と推察出来ます。
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