異世界漫画・小説における「テンプレ」とは

テンプレとは、テンプレートの省略形で本来は「型板」や「鋳型」という意味を持つ英単語です。

「型に流し込んで同じ形のものを作りだす」ことから、「定型文」「ひな形」「決まった様式」などの意味で用いられています。

異世界漫画におけるテンプレとは

異世界漫画におけるテンプレとは、異世界に関する小説（主にライトノベル）および漫画の多くが似た設定・似たシチュエーションで成り立っていることから、異世界ものの「テンプレ」と言われて使われることが多いことです。

また異世界に関する小説（主にライトノベル）および漫画において、テンプレというシチュエーションを逆手にとって、小説内・漫画内で「はいはいテンプレ」、「はい、お決まりの～」と自虐的に使われていることがあります。

タイトルに「テンプレ」という言葉まで含んでいる異世界漫画もあります。例えば【異世界は幸せ（テンプレ）に満ち溢れている」という作品です。

異世界漫画・小説に限らずテンプレは映画・ドラマ・で存在しています。

一定の年齢層でなければわかりにくいですが「水戸黄門」は毎回見事にテンプレで話が進んでいきます。

また主にハリウッド映画には三幕構成と7つのアーキタイプという概念があります。

三幕構成とは、設定・対立・解決の3つのパートから構成される主に脚本や物語の構成に使われる書き方です。

起承転結の「承転」が組み合わさって3つの構成になったものと言えます。日本の物語は起承転結、アメリカの物語は三幕構成と言われることが多く、ハリウッド映画の多くは三幕構成となっていると言われています。

7つのアーキタイプとは、映画に登場するキャラクターは7つに分類出来るというものです。

7つのタイプとは、英雄（主に主人公）・賢者・門番・使者・変化する者・影／悪者・いたずら者のことです。

人気の映画ほど、キャラクターはこの7つのアーキタイプに割り振れます。

つまり異世界漫画においても、ある程度テンプレ化した方が馴染みやすく、そこそこの人気が出る可能性が高いため、編集部などがそういう作品を選んだり、そういう方向性にしていることが考えられます。

ただしテンプレ化だけでは人気を博すことは難しいので、そこに作者などの想いや特別な設定、意表をつく設定を組み込ませることでオリジナリティを出していると考えられます。

「転生したらスライムだった件」も三幕構成で話は進んでいきますし、キャラクターも7つのアーキタイプに割り振れますが、異世界モノで最弱と言われるスライムを最強にしていくことで、オリジナリティが発揮出来ていると言えます。

異世界漫画（異世界小説）におけるテンプレートを紹介します。

異世界転生や異世界召喚される時もテンプレとなっています。

身分証明書を冒険者ギルドで手に入れることがテンプレです。

この後の流れで主に王子から婚約破棄された後、国外追放や処刑されることを思い出します。

婚約破棄される原因は平民から下級貴族に聖女や聖魔法を使えることで養女として迎え入れられた意地の娘（ゲーム世界ならゲームのヒロイン）が原因です。

中学・高校のクラス全員が異世界に召喚されますが、異世界召喚される際に魔王を倒すための特殊能力を得るという設定になっています。

ただしクラスで1人だけまともな特殊能力を得られない人物が主人公で、追放されたりダンジョン等に放り出されてしまいます。

その後、特殊能力を得て、誰よりも強くなって召喚した人物や裏切ったクラスメイトに復習をするというのがテンプレです。

異世界に召喚されたり転生した主人公が初めて冒険者ギルドに訪れると、酔っ払った先輩冒険者や質の悪い冒険者からウザく絡まれ暴力を振るわれることがあるというのがテンプレとなっています。

ウザく絡まれた場合、その後の展開は概ね3つです。

冒険者ギルドの受付担当は基本的に女性となっているのが定番（テンプレ）です。おまけに綺麗か可愛い女性が多くなっています。

なお男性が受付担当である異世界漫画としては「勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。」がありますが、女性の受付がメインで男性職員もいるという設定です。